20241124
1:
1:
―5日で東京に。何があったんですか?
神野 いろんな理由があったんですが、ここでは生きていけないなって思ったことがいくつかあって。ゴミ出しが当番制になっているような集落で、引っ越すときに全員に挨拶に行って、隣近所に誰が住んでいるのかわかるようなところで。そこは覚悟の上で行ったんですが、自分の存在がなくなるような気がして。
どこに挨拶に行っても、彼の話は聞かれるけど、私に対しては一切聞いてこないんです。夫に付いていった専業主婦の妻、みたいな感じで、私が何の仕事をしてどうして引っ越してきたのかは聞かない。だから、ずっと彼の付属品のような感じがして。
――神野さんのアイデンティティがないような感覚に。
神野 そうですね。自分の今までの経験とか、プライドを持って仕事をしてきたこととか、全部ないものとされるというか。あくまで彼がメインで私はサブでしかないみたいな気持ちになってしまって。もちろん元AV女優という過去にむやみやたらに触れられるのも嫌ではあったんですけど、何も聞かれないのはそれはそれでどうなのかなって。
「自分って何しにここに来たんだろう?」って思いました。人として扱われないというか無力なんだって思い知らされることがすごく怖くなってしまって。じりじりと自尊心が削られてしまいました。
全文
文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/74438

続きを読む
全文
文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/74438







